ひとりっ子長男は特定不能の発達障害

卒園した今だから言える【療育園】のメリット・デメリット

 

※我が自治体での呼び分け

 
・他園との並行通園NG、年少~年長児が週5で通う児童発達支援施設=療育園
 
・幼稚園や保育園にも籍を置きながら、週に何度か通うもの=児童発達支援施設=療育

 

 

以前、集団療育・母子通園のメリット・デメリット について書いたので

 

今回は療育園と保育園の両方を経験したからこそ見えてきた、それぞれのメリット・デメリットを書こうと思います。

 

こちらの漫画に出てくる幼稚園は

“療育を受けられる幼稚園”

“支援の幼稚園”

と表現されていますが、ハルの通った療育園によく似ています

 

私の愛読書♪

 

 

療育園のメリット

・とにかく手厚い

ハルの通っていた園は1クラス5人に対して先生2人でした。

それが3クラスなので、全体で見ると15人に対して先生6人+フリーの先生

という手厚さでした。

 

・先生が専門的

園にもよると思うのですが、療育の知識がある先生たちばかりで

ST、OT、田中ビネー、WISC、発達性協調運動障害…などといった言葉がすんなり伝わるので最初は感動しました(笑)

療育ママの間でよく聞く言葉があるのですが

 

「保育園は保育のプロであって療育のプロではない」

というものです。

 

※保育園にも勉強熱心で障害児教育に詳しい先生もいたりしますが

 

専門外の保育園や幼稚園に多くを求めてはいけない、という自戒が込められている言葉だと思うのですが、逆に“療育のプロである療育園の先生方には遠慮なく頼ろう!”という思いも込もっているような気がします☺

 

・身辺自立に重きを置いてくれる

トイレ、着替え、手洗い、食事、などなど…

それらに割いてくれる時間が多く、根気強くスモールステップで(←ここ大事)支援してもらえました。

 

こんなのも一人ずつその子に合ったものが導入されていました。

 

・子どもの自己肯定感が上がる

基本的に褒めて伸ばしてくれたのもありますし、ナチュラルに

「みんなちがってみんないい」

の精神が根付いていたので、どんな自分でも認めてもらえる!とハルは自信をつけられたと思います。

自己肯定感の向上には自立課題も一役買っていました。

 

 

自立課題についてはこちら

  

・親の自己肯定感も上がる

杉山登志郎先生の本だったと思うのですが

児童虐待の被虐待児の50%以上が発達障害児

という統計を目にしたことがあります。

発達障害児を育てている母親の慢性ストレスのレベルは戦闘兵士のレベルと同様”

という海外の研究結果もあるとかないとか(うろ覚え)

 

そんな満身創痍の母親たちが集まっている訳なので、先生方も母親フォローにとても気を遣ってくださっていたのを感じる毎日でした。

子どもだけでなく、母親のことも褒めてくれて、他のお母さんと「わたしらの自己肯定感も上がってるよね♪」とよく話していました。

 

・オーダーメイド療育

まず、ケアマネ的な立ち位置の相談員さんが

〈サービス等利用計画・障害児支援利用計画〉

を作ってくれ、定期的にモニタリングもしてくれるのに加え、

療育園でも〈個別支援計画〉を作ってくれます。

個別支援計画を立てるにあたって、先生方と保護者とでどんな目標にしようか?期間はどのくらいにする?など話し合うことで、同じ方向を向いてハルの療育に励めたと思います。

 

 

・親も周りの目を気にしなくて済む

子育て支援センターこども園の園庭開放など…大勢の子どもが集まる場所ではいつもビクビクしていた私でも、療育園では

「やらかしてあたりまえ」

「だからここに通ってるんだ」

の精神で伸び伸び過ごすことができました。

 

・療育関係の情報が入ってきやすい

掲示板に講演会のチラシが貼ってあったり、保護者同士で療育や支援級、支援学校の情報交換も盛んでした。

障害のある子に親切な耳鼻科はどこか?とか歯科はどうしてる?とかも。

ネットで色んな情報が手に入る時代になっても、口コミって大事だなぁ、と思います。

保護者向けの座談会や勉強会を定期的に開いている療育園も多いと思います。

 

 

・卒業後も相談にのってくれる

卒業から3年経った今でも「誰に相談しよう?」と思った時一番に思い浮かぶのは療育園の主任先生や元担任の先生です。

ハルの通っていた園では卒園後2年間は同窓会のようなものがあるので、その場を借りてよく相談させてもらいました。

 

 

療育園のデメリット

・健常児との交流機会は少ない

これをデメリットと捉えるのかメリットと捉えるのかは人それぞれですが。

療育園によっては同じ法人内の幼稚園との交流を設けている所もありましたが、ハルの園は0でした。

たまに公園などで健常児が遊んでいるのを見かけると

「ハルより小さいのにこんなことできるのー!?」

とカルチャーショックを受けることも多かったです(笑)

 

・特性のある子ばかりなので、〈周りにつられてしまう〉という特性が強い子には合わない

周りを見て行動できる、マネが得意という子は保育園や幼稚園向きかも。

 

・子どもの数も親の数も少ないので相性が悪い人がいても逃げ場が少ない

ハルが通っていた頃は大きな問題はなかったけど、こればかりは運もある。

 

・親の出番が多い

療育園は親のケアも大事にしてくれる分、親同士の交流の機会も多く作ってくれていました。

ピアカウンセリング的な?

基本的には母子分離でしたが、親子登園日も時々あったり。

でも、市内に3つある療育園のうちの1つは日中一時支援も利用できて親の出番が少なく、働いているお母さんに人気でした。

 

 

番外編

・そもそも市内に療育園がないこともある

さすがにこのご時世、療育(児童発達支援事業所)はどこの自治体にもあると思いますが、療育園となると数が少ない。

ハルの通っていた療育園にも近隣の市から1時間以上かけて通っている方が何人かいました。

 

健常児(定型発達児)の中に入れないと伸びないと思っている保護者の方へ

・祖父母との交流も年に数回

・私は結婚して地元を離れたので、療育関係以外のママ友はゼロ

・ゆえにハルが遊ぶのは障害のあるお友だちのみ

という環境でも

親子教室→発達センターでの療育→療育園

という進路の中でハルはIQ50からIQ102まで伸びたのでご安心を!

 

 

【使って良かった療育グッズたち】

 

まぁ、IQは伸びても特性は残っていますが…(^^;)

でも、それらの特性も健常児の中に入れたからって消えるものではないし。

 

 

まとめ

最近講演会で聞いて印象に残った言葉があります。

 

「療育は手厚すぎて伸びない」という人もいるけど、

“大人が必要な子ども”もいる

 

すぐに集団に入れようとするけど

課題がある子と(健常児とはいえ)まだ未熟な子どもがうまくいくわけがない。

 

課題がある子もいずれ成長する。

その頃には周りも成長しているから問題ない。

 

課題がある子を集団に入れるのはもう少し成長してからで良いんじゃない?

 

という言葉です。

 

私は「焦って早くから集団に入れる必要はないよ」

というメッセージだと捉えました。

 
 

といっても、仕事の都合や兄弟の都合で0歳から保育園という選択肢しかない方もいますよね。

 

私はハルを療育園に入れてとても良かったのでつい療育園推しになってしまいますが、療育は一切受けたことがないけど、手厚い保育園(幼稚園)で十分やってこれたという子も何人か知っています。

 

療育を受けたら健常児になる訳でもないですしね。

 

療育園でも保育園でも幼稚園でも子ども園でも、我が子の特性を見極め、親も子も笑顔で過ごせる居場所を見つけるのが大事だと思いました❀

 

私が療育園推しなのは、幼稚園や保育園に断られまくった経験からくる負け惜しみ?もあるかもしれません( ;∀;)

 

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