そう珍しい話ではないと思うのですが、私たちの住む自治体では
小規模特認校制
が存在します。
小規模特認校制とは
現在の住所のまま、学区の小学校ではなく児童数の少ない小学校に越境して通えるという制度です。
特認校は入学時から選ぶこともできるし、何年生からでも転校できるので不登校の子どもの受け皿としての役割もあるとか
※実際のところは不明
見学してみた
市内には小規模特認校は5校あります。
北の端の方に3校、南に2校…みたいな感じで全て田舎の方。
我が家は
・自宅からの距離が10㎞以内
・1学年10人以上はいてほしい
という親の希望があったので、それに照らし合わせると当てはまるのは1校だけでした。
賃貸なのでいざとなったら引っ越しも出来るのですが、地域の小学校も悪くはなかったので、引っ越してまで特認校へ通うという考えはありませんでした。
入学決定までの流れ
①希望する小学校へ電話をかけ見学の予約をする
②教育委員会の方立ち合いのもと見学&面談をする
③10月就学時健診を受ける
④希望者は再度面談
⑤11月末までに教育委員会へ申請書を出す
⑥1月中旬に決定通知が届く
就学時健診は学区の小学校or希望する小規模特認校どちらで受けても良いそうです。
そこでの様子によって「入学が認められない」とかそういうことはないと聞きましたが…
本当かなぁ?
入学準備に参考になった本↓
いざ見学へ
特認校は自宅から6㎞、車で15分くらいの場所にあります。
メンバーは
ハル、私、夫
校長先生、教頭先生、教育委員会就学課の方
持ち物や見学の流れは
↑に書いたものと変わりないかな?
・児童数は全校90人弱
・1学年10~15人
・他の地域からの越境はそのうち20人ほど(2割)
・支援級は知的級1人、情緒級2人、それぞれに先生1人ずつ
でした。
見学前は
「越境は歓迎だけど、支援級の子か…手が掛かる…」
と学校サイドには歓迎されないかもなぁ、と心配していましたが、実際は支援級を希望していると話してもウェルカムな雰囲気でした(多分
「この学校に来たらきっと○○を楽しめるね」
「○○は好きかな?じゃあぴったりだね」
みたいな感じで。
くせ者だったのが教育委員会の人!
仕事だから仕方ないんでしょうが、
「地域の小学校ではダメな理由は?」
「地域の小学校にも支援級はありますよね?」
「小学校を見比べてみてどう?」
などなど、少し冷たい態度で聞かれました。
通常級を希望しての越境希望でも同じ態度だったのかなぁ?
うちが支援級希望だから?
と、いつもの被害妄想も出てきました
だって、小規模特認校が手厚いからと支援級の子だらけになったら教育委員会も困るんじゃない?と思って
でも、サポートブックを見せながらハルの特性などを話すと、最終的には教育委員会の方も「確かに小規模校が合ってそうですね」と言ってくれました。
見学して分かった小規模特認校のメリットとデメリット
※私が見学した学校の場合
小規模特認校のメリット
・少人数で手厚い教育が受けられる
・他学年の生徒との交流が多い(縦割り活動)
・自然豊かな環境で農業体験なども盛ん
・車送迎は大変だけど、登校班のストレスはない
・学校を休む場合も電話連絡でOK(連絡帳を託す必要がない)
・児童数に対して教室・体育館・校庭が広いので、ソーシャルディスタンスが取りやすい
・児童数に対して数が多いので、トイレや手洗い場で競争にならない
・小さな学校でも
【校長、教頭、教務主任、校務主任、事務職員、養護教諭、用務員、給食従業員】
と担任以外の先生も他の学校と同じく揃っているので、"大人の手"が多いから不安の種を早くに摘めるby校長先生
※我が市のスクールカウンセラーは巡回型です
・特別支援級を希望している子の中には「小規模校なら通常級でやっていける」と思える子もいるかも
※ハルは小規模校であっても支援級を希望するつもり
小規模特認校のデメリット
・現在通っている保育園からその特認校へ通う子はゼロ
→ハルは少し残念だけど、新しい友だちできたらいいな、という感じ
・クラス替えがないので、クラスメイトとトラブルがあっても「来年度は別々で」とクラスを分けてもらうことはできない
→これが一番のネック(-_-;)
・災害時・緊急時に自宅から離れているので徒歩で迎えに行けない
→心配だけど、大人の割合が多いからこその安心感はある
・PTA役員が必ず回ってくる
→仕方ないとまだ割り切れる…かな
・中学校で一気に人数が増えると子どもがギャップに悩むかも?
→そもそも小学校で躓いたら中学校もなにも…と考えているのでそこは気にしないかな、今の時点では
・市内の端にあるので、放課後等デイサービスの送迎を断られることがある
→習い事だと思って学校→デイは私が送るかなぁ
その他
・受入枠
毎年変動する定員があるが、超えたことはなく、来年度もまず大丈夫とのこと。
兄弟姉妹の優先枠はない
・子ども会
特認校の学区の子ども会へ入会することが制約に含まれる。
地域の子ども会への入会は各家庭に任せる。
・転校
小規模校から他の小規模校への転校は×
小規模校から本来の学区への転校は〇
年度によって特認校の指定小学校が変わることもあるが、一旦入学してしまえば、指定校ではなくなってからも通い続けられる
小規模校から本来の学区への転校は〇
年度によって特認校の指定小学校が変わることもあるが、一旦入学してしまえば、指定校ではなくなってからも通い続けられる
・中学校はどうなるのか?という問題
中学校は小規模特認校はなし
小規模特認校の学区の中学校へ進むのも可能(保護者が責任もって送迎)
自宅のある学区の中学校へ進むのも可能
中学受験して私立中学校へ通うという道もある
結論
学区の小学校もマンモス校ではないし、十分良さそうだったのですが
「ハルが楽しく通えそう」
と単純に思えるのは小規模特認校…
私自身はマンモス校出身なのですが、"大勢の中で埋もれる感じ”が逆に落ち着けたな~と思うので小規模校の見学で「私だったらここに通いたい!」と思うことはありませんでした(笑)
結局子どものタイプによりますね。
それに、楽しく通えるかは先生やクラスメイトとの相性が全てな気がする。
ということで、
ハルにとってのベストがどんな環境なのかは分かりませんが、ベターなのはどう考えても小規模特認校!
という結論に達しました。
就学時健診は特認校の方で受ける手続きも取りました。
先輩ママ友からは「地雷がたっぷりだよぉ~」と脅されていた就学時健診…
イレギュラーなことが多く発達障害向けじゃないですよね。
1歳半健診がトラウマな私は万全の対策で挑んだものの見事に撃沈( ;∀;)
またその話も書きます。
書きました↓
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