療育日記/ハルは特定不能の広汎性発達障害

ひとりっ子長男は特定不能の発達障害

IQ50→IQ87→IQ102 現在小2 情緒級に楽しく通えています

他害行為のある子のターゲットになった話

このブログは「社会的コミュニケーション障害」「特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)」のハルについて書いています。詳しくはこちら↓

  

最初に書いておきますが
本文中に他害行為(他害行動)の解決策やアドバイスはありません💦
他害行為のある子を批判するだけの文章にはならない様に気を付けましたが、読み方によっては傷つく方もいると思うので、閲覧注意ということでお願いします。
 
ハルがひまわり教室(療育)に通っていた期間の中の1か月間。
ハルが3歳1か月の時の話です。(2017年10月)
 
4月からスタートした療育も10月になり落ち着いてきた頃、途中から加わってきた子がいました。
 
ハルのクラスも他のクラスも、途中から参加者が増えることは珍しくなかったので、いつも通り
どんな子かなぁ?仲良くなれるかなぁ?
など思って見ていました。
 
その子を仮に太郎君だとします。
 
太郎君は4歳(4月生まれと聞いたので4歳6か月くらい)で年少、普段は幼稚園に通っているとのことでした。
 
クラスの8割が年年少、残りの2割が年少だったので、太郎君は体格も良く目立っていました。
 
太郎君は、場所見知りや人見知りはなさそうで、初日から楽しそうに参加していました。
 
が、お友だちを叩いている姿も何回か見かけました。
 
ハルも活動と活動の間の休憩時間に頭を上からバシッと叩かれました。
 
打たれ弱いハルはギャン泣きでしたが、お母さんは謝ってくれたし、ハルもブロックの取り合いなどでお友だちを押しのけたりすることもあったので、その時は「お互い様ですよ~」と言い、「ごめんね」「いいよ」の練習をしました。
 
この時は、手が出るタイプの子かぁ。
少しはやられるのも経験のうちかな、と呑気に考えていました。
 
ハルより年上とはいえ、まだ4歳。
年少の子に「他害」っていうのも違うのかなぁ、と思っていたし。
 
 
私が「あれ?」と思ったのは次に療育に参加した時のことです。
(療育は水曜・金曜の週に2回)
 
太郎君は誰彼構わず叩いていたんですが、ハルともう一人気の弱そうな女の子(花子ちゃん)を特に狙っているように見えました。
 
太郎君は多動はなさそうに見えましたが(実際どうなのかは分かりません)
瞬発力は高く、手や持っているものでお友だちの頭や顔の辺りを狙うことを繰り返していました。
 
たまに押す、突き飛ばす場面も見ましたが、噛んだりつねったりは見かけませんでした
叩くことがほとんど
 
太郎君のお母さん、私や他のお母さんを叩くこともありましたが、8割は子ども達が対象でした。
 
笑顔で、というと少し違うんですが、口角が少し上がっている感じというか。
優しい表情のまま加減ナシで叩いてくるので、そのギャップにびっくりしたのを覚えています。
 
お母さんに促されて「ごめんね」という時も、微笑みながら。
 
太郎君の他にも手が出る子はいたんですが(ハルも含め)
 
物の取り合い、とか
追いかけっこでヒートアップして、とか
何か理由があってのことだったので、叩いてくるのに特に理由がなさそうなのもその当時は不思議に思っていました
 
※今となっては理由が推測できるので、最後の方に書いています。
 
・聴覚過敏があって子どもたちの声がうるさいから叩くの?
 
・お母さんの気が引きたくて叩いてるの?
 
色々、想像はしてみましたが
"この場面で手が出やすい"
が分からなかったので、どうやって対策をすればいいのか分からず、太郎君の動きに目を光らせるしかありませんでした。
 
太郎君は言葉は出ていました
「ママー抱っこして」
「太郎、ブロックしたい」
とか。
 
手を洗いながら「えいびーしーでぃー🎵」と歌っているのも聞きました。
 
コミュニケーション面は…どうだろう。
 
目が合わない、言葉が全く通じないという感じはなかったです。
 
怒られてもニコニコしていたのは、人の表情や気持ちを読み取るのが苦手な自閉症スペクトラムの特性からだったのか?
※診断基準が変わり、アスペルガー症候群ADHDもなんでもかんでも(は言い過ぎ?)自閉症スペクトラムと言われる現在は、表情や空気を読むのが得意な自閉症の子もいます。
 
ハルがターゲットになってると感じてからも、3日目、4日目、5日目は誰にも言えずにいました。
 
先生も太郎君に目を光らせてくれているのを感じたし、
私が慣れたらもっと上手に防いだり、先生みたいに上手に声掛けしたりできるんじゃないか?と思ったし。
 
太郎君もそのうち叩かない様になるんじゃない?
という期待もありました。
 
モンスターペアレントだと思われるんじゃないか、
この療育は発達に心配がある子の受け皿でもあるのに、私が相談することであのお母さんと太郎君の行き場がなくなってしまわないか
という考えも。
全てが甘かったです😫
 
太郎君は、近づいてきたからといって毎回手が出るわけじゃないんです。
 
出ないときもある。
 
だから「毎回あからさまガードするのは悪い気がする💦」
と当時は思っていました。
 
理由もなく叩かれるハルの気持ちを思えば、毎回でもガードするべきだった!
と今ではとても反省しています。
 
(親が守ってばかりでもいけない!という考えもあるかもしれませんが、実年齢3歳1か月…発達年齢2歳8か月、とても怖がりなハルの場合は守るべきだったと私は思います)
 
もちろん、守れるときは守りました。
 
でも、トランポリンやシャボン玉、活動の最中や合間にサッと飛んできてバシッと叩く。
 
太郎くんの側に付いてる先生や、太郎君のお母さんですら防ぎきれないくらいで、私も背後からハルの頭をバシッと叩かれハルが泣く、ということが続いた時は
「もう、どうしたらいいのか」
「守れなくてごめんね」
と悲しくなって、療育の帰り道に車の中で泣くこともありました。
 
ハルは叩かれたら泣いていましたが、この頃は2~3語文くらいは出ていたので「やめて」も上手に言えました。
 
なので、
ハルは「やめて」と言ってるのに
ハルはやり返したりしてないよ、お互い様ではない!
と私も限界になってきました。
 
 
この日の夜、ハルが滅多にしない夜泣き?をしました。
 
夜驚症も疑いましたが、結局この日だけで続くことはありませんでした。
 
ストレスが原因だったのか?
 
全てを太郎君のせいにはしたくありませんでしたが、つい、結びつけて考えてしまう私がいました。
 
太郎君との出会いがあってから6日目の朝。
 
今日は療育のあと、先生に思っていることを全て話そう!
 
そう決意して、療育へ向かったところ…
少し変わったことが起きました。
 
 
当時、療育には1クラスにつき中心となる先生が1人とサブの先生が2人いたのですが、そのサブの先生が1人ハルの傍へ張り付いてくれたんです。
 
花子ちゃんにも同じように1人✨
 
見る人が見たらわかる!くらいで、あからさまではないんですが、意識してなるべく離れない様にしてくれているのが分かりました。
 
療育のあと、先生と面談室で話すことになったので、思っていることを全部話してみました。
 
「私の被害妄想かもしれないんですが…💦ハルと花子ちゃんが特に叩かれる回数が多い気がするんです」
 
「ごめんね、先生もそうだと思う」
 
「今日は○○先生(サブの先生)が付いていてくれてとても安心できました」
 
「申し訳ないんだけどね…太郎君を止めることは難しいの。でもハル君と花子ちゃんはできるだけ守るから!もちろん他の子達も」
 
「太郎くんだって、発達に気になる所があるから来てるのに…こんなクレームみたいなこと…」
 
「お母さん!お母さんは相手の気持ちや都合は考えなくても良いんだよ。相手のことを考えるのは先生の仕事なんだから。
お母さんはうちのハルが可哀想、どうにかしてください!それだけでいいんだよ。
  
先生からこの言葉を聞いた時は、人前では滅多に泣かない私も我慢できずに泣いてしまいました。
 
先生もちゃんと見ててくれて、対策も考えてくれてた。
 
 
もしかしたら
「まだ4歳だから手が出ちゃう子もいるのよ~」
みたいな話になるかもしれない。
 
そうだったら療育は辞めよう。
そう決心していましたが、そんな風に言われることはなく、先生も重く受け止めてくれていました。
 
 
私が「曜日や時間帯を変えてもらうことも出来るんでしょうか?」
と聞くと
 
「お母さんの気持ちが限界だったら、もちろんそうします」
 
「でも、今日の様子を見て、もう少しこのクラスで続けてもいい、と思えたら続けてもらいたい気持ちがこちらとしてはある。
これから幼稚園、保育園と進んでいって、親の目が離れた時、周りには色んな子がいる。
ハルくんは今"やめて"が上手に言えるようになったけど、先生や親が介入できるうちに教えたいことがまだあるから
 
と言われました。
 
療育の事を考えただけで心臓がバクバクするようになっていた豆腐メンタルの私としては悩みました。 
 
ハルも行き渋りはありませんでしたが、太郎君の姿を見たら私の陰に隠れるようになったし、
近寄られただけで「やめてー!」と叫ぶようになっていたし、
この前は夜泣きもあった。
 
ハルにとってどうするのが一番良いのか?
 
親としてしっかり決断したいところでしたが、私も初めての事で、どうするのが正解なのか…正直よく分からなくなっていました。
 
なので、信頼できる先生が勧める方を選ぶことにしました。
 
その日、サブの先生がサポートしてくれている間は何度か叩かれそうにはなったものの、全て未然に防ぐことができていた、というのも大きかったです。
 
そうやって先生と話し合った次の回、7日目は太郎君がお休みでした。
(幼稚園のイベントと被った?)
 
その次の回、8日目は、ハルは初めての児童精神科受診の日だったのでお休みしました。
 
その次の回、9日目以降…太郎君に会うことはありませんでした。
 
 
同じクラスのお母さんに聞いた話なのですが、
 
・ハルがお休みした日の絵本の時間、太郎君が持っていた絵本で正面から花子ちゃんの顔を叩き、本の角が花子ちゃんの目の辺りにあたってしまった
 
・場所が場所なので眼科を受診することになった
 
・先生も一人付き添ってその日はバタバタだった
 
とのことでした。
 
 
太郎君も花子ちゃんもその日以降、療育に来なくなったので、その後どうなったのかは分かりません。
 
気になるけど、私が聞いて良いものか分からないし、個人情報だから教えてくれないだろうし。
 
曜日や時間帯を変えただけなのか、辞めたのか。
 
 
 
今、当時の事を振り返って考えたら、
太郎君はお友だちとのコミュニケーションの方法を誤学習してしまっていたのかな?
 
だから、叩かれても気にしない・反応しないタイプの子、ではなく泣いたり逃げたりする、リアクションが大きいハルや花子ちゃんに向かってくることが多かったのかな?
 
本人は遊んでるつもりだったのかな
とも思います。
 
この時から3年後の2020年、コロナ禍にZOOMで参加した保護者向け講習会で講師の方(児童精神科医)が
 
「大人からすれば理由もなく叩くと思うかもしれませんが、(他害のある)お子さんにとって叩いたら反応する子どものことは”音の鳴るおもちゃ
反応が面白いから、刺激になるから叩くんです。でも叩かれる方に”反応するな”というのは酷な話。大人がきちんとフォローして距離を離すしかない」
 
と話されていたのが印象的でした。
 
服薬を開始して、衝動性が落ち着いた例、もあると聞きましたが、薬を飲ませたら良いという話に結び付けるのは暴論ですよね。
 
ADHDの症状を緩和させる薬は対象年齢が5歳~や6歳~なので低年齢では服薬NGだし)
 
でも、他害は親のしつけのせいではないし、環境調整、ペアレントレーニング、ABAやSST
どんなに働きかけてもどうしようもないこともあるんじゃないかな、とも思いました。
  
何が言いたいのか分からなくなりましたが、こういうことなので
 
「同じ子から毎日叩かれて困っている」
「我が子の他害行為を止めたい」
 
といった悩みに対する解決策は分かりません。
 
「物理的に距離を離す」という策も、保育園や幼稚園だと限界もあるし…
 
でも、このことがあってから「他害行為をされる側」の保護者の気持ちには、より共感できるようになりました。
 
ここまで読んで、4歳の子ども相手、叩かれたといっても怪我したわけでもないのに大げさな!と思う方もいると思います。
 
でも、我が子がターゲットになった経験がある方には、たとえ短期間のことであっても、親としては凄く悩んだし怖かった、この気持ちを分かってもらえるんじゃないでしょうか?
 
今思えば、療育に通うことを真面目に考えすぎず、早めに休止しても良かったな。
 
自分の身に置き換えて考えてみて、もし職場に理不尽に叩いてくる人がいたら怖過ぎて即転職するだろうし…。
難しい問題です。
  
※このページの下の方に👇カテゴリー注目記事があるので、良ければそちらも見ていってください☺