ひとりっ子長男は特定不能の発達障害

一人目が自閉症の場合、二人目は?私調べの遺伝率

 

 

障害のある子を育てている親御さんなら一度は

発達障害 原因」

自閉症 遺伝」

などと検索したことがあるのではないでしょうか?

 

もちろん私も何十回と検索しました。

本も読みました。

 

でも、この手の話しは

「遺伝的な要因もありますが、それだけではなく…」

「研究段階なのではっきりとした確率は分かっていない」

「複数の要因が関与する多因子疾患と考えられており」

とあるんですよね。

 

私はそんな文章を読むと毎回

「どれくらい遺伝するのか具体的な数字が知りたいの!」

と苛立っていました😑

 

定員15人の療育園に1年間通っただけなので、そこでの小さな統計になりますが、自閉症児15人の兄弟姉妹に障害はあるのか、具体例を書いてみようと思います。

 

きょうだいの有無の内訳は

ひとりっ子 4人

ひとりっ子+妊娠中 1人

2人きょうだい 6人 

3人きょうだい 3人

4人きょうだい 1人

 

だったので、きょうだい児について分かるのは正確にはたった10人ですが💦 

 

※太字になっているのが一緒に療育園に通っていた子です 

 

 

2人きょうだいの場合 

 

(知的軽度・自閉症) (知的軽度・自閉症

↑兄妹で療育園

 

兄(知的なし・自閉症) (知的中度・自閉症

 

(知的中度・自閉症) 弟(グレー)

 

(知的なし・自閉症) 弟(グレー)

 

(知的なし・自閉症) 妹(0歳のため不明)

 

3人きょうだいの場合

 

姉(知的なし自閉症)姉(ナシ)(知的中度・自閉症

 

兄(知的あり自閉症)兄(知的なし自閉症(知的重度・自閉症

 

兄(グレー)(知的中度・自閉症)妹(0歳のため不明)

 

4人きょうだいの場合

 

兄(グレー)姉(ナシ)(知的重度・自閉症)弟(グレー) 

 

補足

 

・医師の診察を受け、診断をするほどではないが特性はある、と言われた
 
・医師の診察は受けてないが親から見て何かある感じ
 
をひっくるめて(グレー)としています。
 
・年少~年長児のきょうだいなので、0~小学校低学年くらいが多く、それゆえグレー率も高かったと思います。
 
・下の子がいるお母さんは大体下の子をグレーと言う法則がありました。
 
目が肥えてくるし、上の子が自閉症だと下の子もつい「そうなんじゃないか」と見る癖がつくそうで😅
実際「医師から年齢が低いので様子見と言われた」という方もいましたが。
 
 
アスペルガーADHD、広汎性発達障害…医師によって付ける診断名に特徴がありますが、 今は全部ひっくるめて自閉症スペクトラムなので、自閉症でまとめさせてもらいました。
 

思ったこと

 
自閉度や知的障害の重さときょうだいにも障害があるかどうかは関係ないんだなぁ、と感じました。
(ただの私の当時の感想ですが😅)
 
・障害のある子の
男きょうだい→グレーもしくは診断済みが多い
女きょうだい→定型発達が多い
 
あくまで"私の周りは"ですが。
脳の作り的に女性の方が特性が出てきにくいともいいますよね。
見逃されるくらいの特性の薄さだったり。
 
 
・下の子の方が障害が重いパターンが多い
一見、そう見えますが
上の子がいた場合
上の子が通っていた幼稚園や保育園とのパイプができており
→下の子に障害があっても軽度なら入園させてもらえがち
という現象があるため
《下の子がよっぽど重度でないと地域の幼稚園や保育園に入れる》
パターンが多いみたいです。
(私の住む地域では)
 
第二子以降が軽度の場合は療育園を選ばない傾向にある
ということですね。
 
また、療育園は親向けの勉強会も多く行っており、親への支援・フォローも充実しています。
毎年倍率が高く、責任者の方が合否を決めているので、第一子に障害があり不安に感じまくっている親の方が、第二子以降のスキルがある親よりも合格しやすいのかなぁ?
と勝手に想像してみたりします。
 
 
高齢出産率は全然高くない。むしろ低く感じました。
 
不妊治療(体外受精自閉症の関係もすこーしはあると聞きますが、園のお母さん方は不妊治療経験者も少なく、体外受精まで進んだ方は私の聞く限りゼロでした。
 
 

まとめ  

 
10人自閉症の子のうち、きょうだいも診断名がついているのは4組(40%)でした。
 
グレーを含めると7組(70%)
 
縁起でもないことかもしれませんが、現実的に考えると、小学校→中学→高校→社会人。これから先、診断が付く可能性もあります。
 
よく、「大人になってから自分が発達障害だと判明した」という話も聞くくらいだし。
 
そのことも含め、この%を多いと見るのか、少ないと見るのか…
 

2022年3月加筆

 

療育園を卒園して3年経ち、きょうだい児のその後を聞くと、診断がついている子は40→60%に上がっていました。
グレーを入れると80%
 
でも、診断を受けている=障害が重い
という訳ではありません。
 
きょうだいに障害のある子がいた場合、診断へのハードルが下がっているので他の親御さんなら「ちょっと育てにくい子」と思って思春期に二次障害になって発達障害に気付くくらいのお子さんだとしても早くから診断を受ける傾向があるので。
 
 
 
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療育園で出会ったお母さん方はドーンっと構えている方が多く、子どもの障害を理由に2人目や3人目、4人目を作るのを諦めた、という話はほとんど聞きませんでした。

 

「次の子も障害があったとしても、知識はあるしどうにかなる!」

と話している方も多かったです。

 

 私には兄がおり、昭和生まれなので診断こそありませんが、完全に今だと自閉症スペクトラムと診断されていると思います。

知的障害までいかない、知的境界域でもある気がします。

 

私は障害児の親であると同時に、きょうだい児(病気や障害のある兄弟姉妹を持つこどものこと)でもあるのです( ;∀;)

そして私自身も濃いグレー

詳しくは【境界知能の兄】を読んでくださいー

家庭内のドロドロをぶちまけています😂

 

「あさいち」「ウワサの保護者会」でも取り上げられて人気な本らしいです。

加茂登志子先生なら信用できる!エセ教育本ではない。

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慶応大教授の遺伝研究結果についても載せています

 

↓妊娠・出産と発達障害の関連性を考えた話

 

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