※年末調整の時期になるとアクセス数が上がるので、再UPします
ハルは4歳10か月で精神障害者保健福祉手帳を取得しました。
今回は
手帳取得までの流れ
や
メリット・デメリット
について書きたいと思います。
我が家は手帳のお陰で年間10万円以上お得に暮らせているので、そのことも。
“お得”と書くと不謹慎かな?
でも、家計が助かっていることは確かです。
取得しようと思ったきっかけ
療育手帳が取れなかったからです
↓参照記事
主治医からは↑この時の検査結果を元に
「この先IQが下がることがあっても4歳の時点でこれくらいだったら、まずIQ75以下にはならない」
と言われました。
申請に向けて
いざ市役所へ
申請は4歳9か月
交付は4歳10か月
となっていますが、障害福祉課から「手帳ができあがったので取りに来てください」と連絡がきたのはハルが5歳になってから。
申請から手元に届くまで4か月弱かかりました。
周りの人に聞いても大体そのくらいかかるそうです。
※自治体や時期にもよると思います
精神障害者保健福祉手帳は1~3級まであり、一番軽度の3級です。
表紙には「障害者手帳」とだけ書いてあります。
「精神障害者」と書かない配慮がされているようですね。
メリット
メリット①所得税、住民税の障害者控除を受けることができる
所得税からは27万円
(特別障害者は40万、同居特別障害者は75万)
住民税は26万円
(特別障害者は30万、同居特別障害者は53万)
控除される額なので実際に戻ってくる額は違います。
いくら戻るかは世帯年収によります。
誰かのお役に立てればと思い、我が家の例を載せてみます。
【給与所得の源泉徴収票】
オレンジの枠の部分を見ると障害者の数(本人を除く。)がちゃんと1になっています。
【給与所得等に係る市民税・県民税 特別徴収税額の決定・変更通知書】
↑住民税の控除が26万円分入っているのが分かります。
【他障】が1になっています。
ちなみに緑の枠部分は【ふるさと納税】の控除額部分です。
障害者控除で戻ってくる金額を計算してみた
我が家の場合、209万1855円でした。
でも、195万円が上限なので、我が家の給与所得控除額は195万円となります。
※2020年1月に改正されたので注意※
次は基礎控除額です
合計所得金額 | 控除額 |
2,400万以下 | 48万円 |
2,400万~2,450万以下 | 32万円 |
2,450万~2,500万以下 | 16万円 |
2,500万超 | 0円 |
我が家の場合48万円です。
給与所得控除額と基礎控除額が判明したので、やっと課税所得金額を求める計算ができます。
この式に数字を当てはめると、我が家の課税所得金額は648万円となりました。
この金額を国税庁のHPに書いてある『所得税の速算表』に当てはめると所得税の税率が分かります。
所得税の速算表
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
1,000円 から 1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円 から 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円 から 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円 以上 | 45% | 4,796,000円 |
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm
我が家の所得税の税率は20%でした。
ついにこれで最後です!
所得税における障害者控除額27万円に世帯の所得税の税率をかけると減免される税額が分かります!
我が家の場合
27万×20%=5万4,000円
5万4千円ということが判明しました。
住民税の税率は一律10%らしいので
26万×10%=2万6000円
所得税と住民税2つの減額を合計して
5万4,000円+2万6,000円=8万円
メリット②市から毎月お金が振り込まれる
これは自治体によって違うと思うのですが、私達の住むところでは精神3級だと扶助料として月に1,000円が支給されます。
1年間で1万2,000円
ちなみに
療育手帳C判定だと同じく月額1,000円
B判定だと2,500円
A判定だと4,300円みたいです。
メリット③付き添い無料
本人が未就学の時点では動物園や遊園地など、こども自身は手帳がなくても無料の施設が多いです。
なので、手帳のメリットは「障害者本人と付き添い1名無料」という施設が多いという所です。
手帳の種類・等級によっては
NHK受信料、自動車税、高速道路の割引
など色々ありますが、ハルの等級では当てはまりません。
一般的に精神障害者手帳より療育手帳の方が手厚いと言われているので、どちらも取得できる時は療育手帳を取ることが多いみたいです。
※私の周りでは
※手帳は都道府県単位で違うので注意
これまでに書いたものを合算すると
障害者控除年間8万円+市から支給1万2,000円+付き添い無料=9万2,000円+α
となり、我が家では余裕で年間10万円以上のお金が浮いています。
癇癪が酷かった時期はよく物で釣っていたのですが
(良くない対応でしょうが私が限界で…( ;∀;))
そのお金も
「ハルの手帳から出るお金で買うと思えばっ…!」
と私の心の負担がかなり減りました。
知育玩具を買う時も
「手帳のお金で発達に良さそうなものを買わせてもらいますm(__)m」
と心で念じて購入していました。
将来に不安がある子どもがいる場合、お金はなるべく残したいですよね。
あって困るものでもないし。
メリット④周りの理解
お金以外にもメリットはあります。
発達障害・自閉症系は目に見える障害ではないので「全然普通じゃん」と言われることもあります。
場合によっては嬉しい言葉なのですが、保育園の加配申請だったり、就学相談だったり
「障害があるので支援を受けたいです!」
という場合には
「全然普通じゃん」
「この程度で?」
と思われたら困るんです。
そういう場面で手帳を水戸黄門の印籠のように出すだけで
「手帳が取れるくらい困ってることがあるのね」
と話が早いことが何度かありました。
メリット⑤障害者枠での就職ができる
これは今現在のハルには関係なく、就職するような年齢の時に手帳を持っていたらの話ですが。
特性のある人の場合、一般雇用で無理して働き潰れてしまうより、障害者雇用で配慮を受けながら働く方法もありますよね。
デメリット
将来ローンが組めるのか?保険に入れるのか?とかは「選択肢は減るけど絶対無理ではない」みたいですね。
でも、診断名がついた時点でローンや保険の問題は出てくるから、手帳を持っているかどうかは関係ないのかな?
お年寄りがよく言う「結婚に差し支える」
ということについては、そもそも適切な支援をせずに成長して引きこもりにでもなったら結婚できないだろうし。
むしろ、手帳の恩恵にあずかって支援を受けることで結婚の可能性が開けるもんじゃない?
と思っているので気にしていません(*´з`)
それに私は
結婚=幸せ
とも思ってないし(~_~;)
手帳の返納
手帳はいつでも返納できるんですよね。
ただ単に「持っていたくなくなった」という時でも。
療育手帳だと更新の時期にIQが伸びていてもらえない数値になっていた
精神手帳だと主治医が「診断書に書けるくらいの困り感がなくなった」
となれば手帳は更新できずに、破棄になるわけで。
なので、私の意見としては
「もらえるうちにもらっとこう☆」
です☺
この先、健常児以上にお金がかかるであろう発達障害児の我が子。
手帳のお陰で得ることができるお金はありがたく子どもの為に使わせてもらいます。
・マグネットタイプで開け閉めが簡単だから手帳の提示が手早く出来る
・安全ストラップ
・小銭入れ付き
凄い療育手帳ケースを見つけました✨
↓
〈追記〉
この、2年後に手帳を更新したところ
二次障害発症のため軽度から中度になりました😥↓
※このページの下の方に👇カテゴリーや注目記事があるので、良ければそちらも見ていってください☺